■ 抄録・要旨
| 本研究は埼玉県別所沼に設置された隔離水界について沈水植物イトモ群落がある系・ない系及び隔離水界に導水する隔離水界外(無植栽に相当)の水を、2009年5、6、8、10月の各月に採取したものを藍藻類Microcystis aeruginosa及び緑藻類Pseudokirchneriella subcapitataを用いて本研究で確立した藻類試験方法に基づき試験を行った。その結果、イトモ群落のある隔離水界水では各月いずれも、M. aeruginosaのみに対して増殖阻害効果を示すことが分かった。増殖阻害効果はイトモのアレロパシーによると考えられ、実環境においても大型水生植物によるアレロパシーが作用する可能性を示唆することができた。
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